ランニングに関係しそうな書籍のレビューをしてみようと思います。
第一回目は
タイトル: SHOE DOG
著者: PHIL KNIGHT
です。タイトル、著者とも英語表記ですが、日本語版を読みました(苦笑)。カタカナだと感じでないんですよね。
サブタイトルの「靴にすべてを」って、読み手によって色々解釈ができるからですかね。読み終わった後でも、なんか違和感を感じます。これって「靴にすべてを捧げる人たち」と私は解釈しました。
どんな本?
ナイキの創業者であるPHILKNIGHTの起業前夜からナイキの創業、1980年の上場とその後までを綴っています。ナイキの前身となるブルーリボン社はオニツカ(アシックス)のアメリカでの代理店からスタートして、紆余曲折の末(読んでください)ナイキを立ち上げます。物語の終盤には上場まで果たします。普通なら、「自転車操業から一転アメリカンドリーム実現で大団円」という話なのですが、そこらへんの記述はあまりなく、淡々と書かれていました。上場以降の話あたりは、ほぼエピローグ的な扱いでした。私が勝手に期待していた「エアージョーダン誕生秘話」とか「サッカー界における アディダスxナイキ スポンサー抗争」とかはありませんでした(さすがに書けないか)。
タイトルの”SHOE DOG”の意味は
靴の製造、販売、購入、デザインなどすべてに身を捧げる人間のことだ。
引用: SHOE DOG, PHIL KNIGHTより
以前、Drop Box創業者のスピーチにあった。「テニスボールを追いかける犬」と似ているかもしれません。
あなたの人生はあと何日?20代MIT卒経営者の心に響くスピーチ日本語字幕と全英文
ここのDOGも、SHOE DOGのDogも「あることに対して夢中になること」で共通していると思います。そうナイキは靴に夢中になった大人の物語なのです。
何が分かった?
今までナイキって 「マーケティングとデザインが優れた(だけの)会社」という印象でした。特に最近の2時間切る チャレンジ企画も、新作シューズのPR的な要素を感じてしまい、興味はありましたが、半分距離を置いてみてました。しかし、本の中にあった「体制への挑戦」。「能力的に優れているだけでなく、それ以上の何かを体現するアスリートへのサポート」などを読むと、本気でチャレンジしているんじゃないかと思うようになりました。最近だとコリン・キャパニックの件(説明割愛)も、
ナイキのコリン・キャパニックを起用した”炎上”広告が、広告誌の最優秀賞を受賞 | WWD JAPAN.com
注目だけを狙ったものかと思ってましたが、アスリート以上に何かに挑む人へのサポートなのではと思うようになりました。
どんな人にオススメ?
ランナーというより万人向け!
読み終わった後に、ジョギング始めようという気にはなりません。それに走りのヒントに繋がることもありません。
でも、特に仕事に対して情熱を無くしかけてるそこのあなたにオススメです!! 夢中になれる仕事してますか?
会計の大切さを学びたい人にもオススメ!!
あのなナイキでも創業時は売上はあってもキャッシュがなく、毎月銀行に返済プランを説明して何とか廻っていました。しかも、一度 小切手の不渡りをだしてる!! キャッシュの大切さと企業の成長にいかに向き合うべきか良い実例だとおもいます。
戦後の製造業の変遷を知りたい人にもオススメ!!!
戦後から80年代にまたがり
最初は日本生産、次に台湾、韓国、そして中国と生産拠点の変遷と品質の向上過程がよくわかりました。途中でアメリカにある廃工場を買い取る話とかも興味深かったです。
現代で靴履いてたら壊れたなんてあり得ませんもんね。いい時代になりました。
絵的に寂しいので私のナイキのシューズを。。
2017年にバーゲンで買ったシューズです。走った感じは反発力も強すぎず、適度なクッション性で悪くなかったのですが、踝外側の足を出し入れするあたりが、なぜか足とすれて痛みが出てしまい、20kmくらい履いて終了してしまいました。自分でいろいろ魔改造してみましたが、改善しませんでしたね。つま先、踵、膝とかならシューズあるあるですが、履き口がフィットしないは後にも先にもこのシューズだけです。ある意味思いでの一足です。
でわ